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横山秀夫 著者渾身の傑作 『クライマーズ・ハイ』

IMG_3084.jpeg 昨日は、日航機123便墜落の日。横浜秀夫の傑作『クライマーズ・ハイ』の書評。

 後藤正治「解説」より抜粋。昭和60年8月12日、御巣鷹山で未曾有の航空機事故が発生した。その日、衝立岩への登攀を予定していた地元紙・北関東新聞の遊軍記者、悠木和雅は全権デスクに指名される。

 はたして墜落地点は群馬か、長野か。山に向かった記者からの第一報は朝刊に間に合うのか。ギリギリの状況の中で次々と判断を迫られる悠木。

 一方で、共に衝立岩に登る予定だった同僚の安西耿一郎はその頃、倒れて病院に搬送されていた。

 新聞社という組織の相克、同僚の謎めいた言葉、さらに親子の葛藤、そして報道とは何なのか、新聞は命の意味を問えるのかという自問自答———。あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編。

 著者・横山秀夫がこの当時、地元群馬の上毛新聞の記者であったことはよく知られている。事故の模様を、おそらくもっとも深く知り、受け止めたジャーナリストであったろう。

 事故から十七年後、主人公「北関東新聞」の「日航全権デスク」悠木に託し、渾身込めて作品化した。

 それだけでもう秀作であることは保証されたようなものであるが、それを超えて、一人の作家がその生涯において残しうる最良の作品、いわば“この一冊”であろうと思われるほどの出来映えである。

IMG_2077.jpeg『日本人ごっこ』の筆者・吉岡忍による『墜落の夏 日航123便事故全記録』。講談社ノンフィクション賞受賞の一冊も、興味深い本だ。
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カエルのロビン

Author:カエルのロビン
フリーランスの記者&編集者。星野源と加瀬亮が好きといえばオシャレだと思っている。何歳からアラフィフか母親と協議中。数年分の旅行記と食べ歩き日記を順次アップしていく予定ですので、よろしくお願いいたします。★リンクフリーです。

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